校長あいさつ

宮城県立西多賀支援学校
校 長  松 見 早 苗


例年より早い春の訪れで満開の桜の花が咲く中,本校では,4月9日に始業式,10日に入学式を終え,本格的に平成30年度のスタートを切ることができました。 今年度は,児童生徒の在籍数は22名,教職員は39名です。非常勤講師1名,看護師4名も加えると総勢44名になりました。3月末に6名の先生方が異動,退職となり,寂しい思いをしておりましたが,4月になって新たに教職員12名,看護師さん方を迎えて学校も賑やかになりました。 昨年,病弱支援学校として60周年を迎えたところですが,今年度は,知的障害(重度重複障害)の児童生徒も受け入れることとなり,病弱と知的の支援学校として新たな出発です。今までの病弱の中心校としての歴史と伝統を引き継ぎながら,知的の子供たちへも,職員の研修を充実させ,きめ細かな対応を心掛けていきたいと思っております。ただ,昨年から校舎の2階フロア部分の改修工事をしていたのですが,工事がまだ終わらず,本格的に使用できるのは5月になってからになります。また,体育館の大規模改修が4月から始まり,7月頃までの予定で実施されます。工事車両等の出入りがあり,引き続きご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが,ご協力をお願いいたします。 

  以下,今年度の本校の目標等を紹介いたします。

学校教育目標

「自らの病気や障害を乗り越え,
力いっぱい努力し明るく生きがいのある生活を
おくることのできる児童生徒を育てる」


学校運営方針(赤字は昨年度からの変更点)

(1)常に研究と修養に励み,教育者としての資質の向上に努める。
(2)安全で安心な教育環境の維持に努める。
(3)児童生徒の多様なニーズに応じて,可能性を最大限に引き出す学習活動を推進する。
(4)学校行事その他の集団活動を適切に展開し,社会性や連帯感を育成する。
(5)病院と家庭及び地域と協力して,よりよい生活を築こうとする意欲や態度を育てる。
(6)地域支援教育の推進に努める。
(7)保護者や地域のニーズを的確に把握し,開かれた学校づくりを推進する。


努力事項

1 現職研修の充実
・一人一人を生かす授業の実践と研究
・各種研修会の実施による専門性の向上
・筋疾患児童生徒の支援及び教育の研究
・知的併置に係る重度重複障害児教育の実践研修
2 学習指導の徹底
・児童生徒の実態に応じた指導と基礎学力の定着
・児童生徒のコミュニケーション能力の育成
・教材の精選とICT活用を含む指導法の工夫
・教員間の連携や協力体制の構築
・統一性,互換性のある「個別の指導計画」「個別の教育支援計画」の作成
3 地域支援事業の推進
・病弱教育及び知的障害教育の理解と啓発の推進
特別支援教育に係る小,中,高等学校等への教育支援
・入院する児童生徒を対象にしたアウトリーチによる学習支援
・病弱児童生徒の進路達成に向けた支援体制の充実


学校運営方針は(2)と(7)を新たに加えました。(2)は知的障害併置に伴い,給食や医療的ケアも始まることから,また(7)は昨年度の学校評価の反省から積極的に広報活動に取り組んでいきたいと思います。 努力事項の「コミュニケーション能力の育成」は 昨年度,教職員が意識して学部,コースを超えて積 極的に交流を図ったことで,学校評価の数値が一昨年度より改善されました。今年度もそれを継続するとともに,外部(地域,小・中・高校等)との交流も工夫して実践につなげていきたいと考えています。 特別支援学校として,特別に支援を必要とする子供たちや保護者,教員の役に立てるようなセンター的機能を発揮できればと思います。県立精神医療センター等へのアウトリーチによる学習支援も引き続き行ってまいります。

始業式で子供たちに今年度,有意義に過ごしてほしいという願いを込めて「人生よかったカルタ」の話をしました。
このカルタは読み札と絵札にネガティブな言葉と絵が書かれており,ポジティブな言葉に言い換えて札をとります。
例えば,
 挨拶したのに無視されて よかった
回答例としては 挨拶されたら必ずきちんと返そうと思えたから
 転校して よかった
「新しい友達がたくさんできたから」
 仲間はずれになって よかった
「ひとりぼっちの人の気持ちがわかったから」


この「人生よかったカルタ」は遊べば遊ぶほどに,どんどん気持ちが明るいほうに向いて自分も周りにいる人も,すべてが大好きになって,どんどん幸せになれる不思議なすごいカルタなんだそうです。絵札に書かれたネガティブな出来事を瞬時に「よかった」として捉え,その理由を考えることで,プラス思考を身につけるトレーニングができます。新学期がスタートし,何か辛いことや困ったことがあった時,この「人生よかったカルタ」のお話を思い出してほしいと思っています。


仙台西多賀病院をはじめ,保護者のみなさま,地域のみなさま,今年度も教職員一同全力で取り組んでまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします。