麻田機長と鳩、そして遊覧飛行

この遊覧飛行のあと、掲載にあたって

  この遊覧飛行のあと、麻田機長さんは当時の最新鋭ジェット旅客機であったボーイング727型機の操縦を勉強するためアメリカに渡り、 猛勉強をして帰国しましたが、その後体調を崩し、昭和42年に46歳で亡くなりました。


  2005年の春、「当時の資料は保管されていませんか?」と、本校から全日空に問い合わせたところ、このエピソードは全日空の50年誌には 掲載されていないことがわかりました。
  しかし本校からの問合せを受けた全日空CS推進室の皆さんが「心温まるエピソードだ」と調査した結果、奇跡的に、麻田機長さんの奥様が健在とわかり、 CS推進室のスタッフが面会して当時のお話を聞くとともに資料を入手することができました。
  ここに掲載した写真の多くは、こうして提供された資料の一部で、奥様ならびに全日空の許諾を得て掲載するものです(転載はご遠慮ください)。

  ★このページの作成には、上記写真と共に麻田機長さんの奥様から提供していただいた文集『ベッドスクール―ある病弱教育の記録―』 (太陽と緑の会編)と、本校保管資料『にしたが』第2号(昭和38年8月20日発行)、『西多賀養護学校創立20周年記念誌』(1976年10月)、 『ベッドスクール(創立35周年記念誌)』(玉浦ベッドスクール同窓会発行・1991年)、ニッポン放送『歌声は消えず』第119回「鳩と少年たち」放送台本、 および新聞報道1960/7/22河北新報、1963/4/28河北新報を参考にしました。
  また、その他の写真および鳩飼育日誌・飼育用具は、元“患者先生”菅原進先生から借用したものです。
  いずれも転載はご遠慮ください。


★麻田機長さんとベッドスクールの子どもたちとの交流の歴史が掘り起こされたことをきっかけに、2006年4月21日に「宮城県立西多賀養護学校創立50周年記念・ ANA麻田機長メモリアルフライト」が実施されました(詳しくはこちらをご覧ください)。その後このエピソードはネットや書籍でも紹介されるようになりました。


■コラム『大空の絆』の連載
 社団法人・日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会NACS東日本支部の自主研究会の一つである「CS研究会」のホームページ上で定期的にコラムを  発表していらっしゃる島村治雄さんが、2006年8月23日・28日・9月4日の3回にわたってANA麻田機長メモリアルフライトに関するコラム『大空の絆』を  連載してくださいました。これは、6月にANAを通して島村氏から御提案があり、その後準備が進められていた企画で、心を大切にするANAの社風にも  関連づけながら、新しい視点で麻田機長メモリアルフライトを報じる文章になっています。
 

■書籍『絆の翼』の発行
2007年1月にダイヤモンド社から『絆の翼』という本が発売されました(ダイヤモンド・ビジョナリー編・岡田晴彦著、税込定価1500円)【写真:表紙】。
これは、 ANAの感動的なエピソードを8編まとめた本です。第1章で麻田機長とベッドスクールの子どもたちとの交流が、また第2章でメモリアルフライトが、 それぞれ物語風に紹介されています。


★2009年4月4日(土)21:00~23:00に放送された日本テレビ系列局(宮城県ではミヤギテレビ)の特別番組「写真は語る!6つの絆 奇跡をくれた感動物語」の中で、 麻田機長さんとベッドスクールの交流がエピソードの一つとして紹介されました。